一人静かに内省す

日本男子を中心に体操競技応援中!体操競技について思いのまま綴っています

パリオリンピック選考会の展望《貢献度枠編》

前回に引き続き全日本選手権の結果を受けて選考会の展望を考える。今回は貢献度枠について。(良かったら過去に起こした代表選考ルールについての記事と日本体操協会が公表している代表選考方法を一読してください。) 個人総合編でも話したように日本代表は…

パリオリンピック選考会の展望《個人総合順位編》

⚠︎当記事は漫画:寄生獣のネタバレをしています 全日本選手権が終わり、パリオリンピック選考会も残すところあと1大会、2試合となり佳境を迎えている。インカレ、シニア、高校選抜等の1次予選を潜り抜けた103名の選手が2次予選の全日本選手権に駒を進め、そ…

全日本体操個人総合選手権観戦記

2024年4月11日〜14日に行われた全日本体操個人総合選手権に行ってきた。これまでの大会と変化している点がいくつかあったので記憶が新しい内に観戦記として残そうと思う。 今年のパリオリンピックの代表選考会も兼ねて実施された今大会は毎年シーズンの幕開…

パリオリンピック代表候補《ナショナル選手・その他編》

前回に引き続きパリオリンピック代表候補について紹介。ラストは現時点でのナショナル選手とそれ以外で個人的に注目している選手を紹介する。(年齢、所属は2024年4月1日現在のもの) まずは2023年度のナショナル選手である3選手。 川上翔平 写真左の選手で…

パリオリンピック代表候補《世界選手権代表編》

前回に続いてパリオリンピック代表候補について紹介。今回は2022・2023年に行われた世界選手権の代表選手について紹介する。(年齢、所属は2024年4月1日現在のもの) まずは2022年にリバプールで行われた世界選手権の代表3選手。 神本雄也 写真左の選手で、…

パリオリンピック代表候補《東京オリンピック代表編》

いよいよパリオリンピックの代表選考が始まる。以前から何度も述べているが日本男子体操は非常に層が厚く、代表の人数は5人だがその枠にはとてもおさまらない数の選手が代表候補として競い合っている状況である。正直代表選手を15人くらいにしてほしいところ…

谷川航選手の体操『鉄棒』

NHKで放送されていた東京オリンピックの事前番組を拝見して谷川航選手に注目し、番組では跳馬のみ取り上げられていたが、当然他の種目についても気になったので演技動画を探し始めた。私が初めに探した種目は男子体操の花形種目である鉄棒だった。 その理由…

2023年の印象に残った演技

気がつけば世間は年末モードで2023年が終わるという事実に頭が追いつかない。本当に365日も経過したとは思えない感覚が年々強まる中で今年も1年が終わろうとしている。今年の振り返りということで、個人的に印象的だった演技をいくつかあげていく。 2月 コト…

パリオリンピックに向けた日本男子体操の代表選手選考ルール

2023年のシーズンが終わり、とうとう来年のパリオリンピックに向けて始動という雰囲気がにわかに漂っているが、日本体操協会よりパリオリンピックの代表選考ルールが公表された。東京オリンピックとは異なりパリオリンピックは団体5人のみが代表メンバーとい…

【記録用】2023年谷川航選手の演技構成

今年試合で行った演技の中で最も高いDスコアの演技構成を記録しておく。完全独学の浅薄知識によるものなので絶対に正しいという保証はないです。技名も正式名称以外に通称も混ざっている。 ゆか(全日本団体選手権(3:27:18〜)) 春先の選考会までは以前の…

同時に開始する演技を見る方法

わざわざ四日市市のホテルを取ったのは、団体戦の日程が土曜日が女子の試合で日曜日が男子の試合だったからだと記憶している。それがいつの間にか日曜日に男女同日開催に変更されていた。私は今までインカレやシニアを観戦したことがないので、同日に男女の…

谷川航選手の体操『平行棒』

今回の記事を起こすにあたって谷川航選手の平行棒の動画を探したが、思った以上に見つからない。全日本種目別選手権では毎回のように決勝に残っているし団体戦でも必ず起用されるほど非常に安定感がある種目なのに何故なのだろうか。現役体操選手の中では多…

全日本団体選手権のオーダー予想

来たる11/26に年内最後の国内大会である全日本団体選手権が開催される。団体戦はインカレやシニア、国体など国内でも様々な大会で行われているが、いずれも出場者全員が6種目実施し上位4〜5名の得点を合計する形式となっているのに対し、全日本団体は6人出場…

谷川航選手の体操『跳馬』

私が再び体操競技に関心を持つきっかけになったのは東京オリンピックである。当時新型コロナによる様々な影響に疲弊していた地方在住の私にとって、東京オリンピックは無関心のイベントだった。そんな中たまたまテレビをつけていたときに流れたNHKの事前特集…

注目したい海外選手《2023世界選手権編》

待てど暮らせどYouTubeの FIGチャンネルに予選の動画が投稿されない。 若干嫌な予感はしていたが、どうやら配信が行われたこちらのWorld Artistic Championships 2023に移行したようだ。今年は前年と異なり全ての種目をこちらのサイトでライブ配信しており、…

萱選手に謝罪したい

前年の世界選手権は、東京五輪にピークを合わせてきた選手が競技から離れて休んでいたりルール改正で中々力を出せない選手が散見されたが、今年の世界選手権ではそういった選手の復活した姿を見ることがてきて、その経験値の高さからくる力の強さを感じるこ…

2023年世界選手権の所感

ベルギーのアントワープで9/30から始まった体操競技の世界選手権が10/8に幕を閉じた。9/24〜9/29にアジア大会が開催されており、その流れの中で世界選手権が開幕されたので体操ファンとして非常に充実した2週間を過ごすことができた。前回の記事で今回の世界…

2023年世界選手権@アントワープ

世界選手権が間近に迫ってきた。今年は9/30〜10/8にベルギーのアントワープで開催される。 来年はパリ五輪が開催されるのでそれに向けた試合となることが予想される。日本は団体金メダルを最大の目標としているが昨年はライバル中国に敗れ2位で終わった。も…

谷川航選手の体操『つり輪』

密かに谷川航選手の各種目の魅力と強さを記事としてしたためていたら、本人が有料アプリで各6種目の目指している体操についてシリーズ化して投稿し始めてしまった。偶然ではあるものの、たとえ本人が目指している体操があったとしても私が感じている航選手へ…

川上翔平選手の鉄棒のひねり技はどの画角が最適か

体操競技の試合は生で観戦するのが一番だと思っているが、男子の場合計6種目あり、器具配置や座席の位置関係によって演技や技が見づらいということは必ず遭遇する出来事である。その場では見えなかったとしても、配信映像やテレビの録画を見直すことでそうい…

谷川航選手の体操『あん馬』

日本体操男子は団体金メダルを最大の目標に掲げているわけだが、ライバル国より優位にたてる種目が鉄棒であることは昔から変わってない。それ以外で優位に立てる種目は実はあん馬である。私は北京五輪で体操競技のファンになったが、五輪終了後にスペシャリ…

谷川航選手の体操『ゆか』

先に申し上げるが私は谷川航選手の6種目の中でゆかが最も好きな種目である。 実のところ東京オリンピックまではあまりゆかという種目を好んでいなかった。その理由の一つが技が区別しづらいということだ。 主に日本選手の演技を見ることが多いが、日本人は小…

体操競技との出会い

昨今はSNSという便利なものがあるので国内外問わず多くの体操ファンの存在を知ることができるが、体操ファンが体操ファンになった所以は意外とわからないものである。Twitterはアカウント作成年月がわかるがイコールそれが体操ファンになったタイミングとは…

ルール改正のドラフト版(2025−2028)が現れた!

体操競技は五輪開催年翌年にルール改正が行われるが、パリ五輪後の2025〜2028のいわゆるロスルールのドラフト版が突如ツイッターに現れた。FIGの技術委員の提案とのことだが従前はどのように情報開示されていたかが全くわからないので、ツイッターで情報を最…

代表選手の選考ルール

今年は新型コロナウイルスの影響で昨年から延期されたアジア競技大会が行われる。アジア競技大会はいわばオリンピックのアジア大陸版といえる大会で、オリンピックを開催しない偶数年に4年に1度開催される。オリンピックでも採用されている各競技が同期間に…

千葉健太選手の代表選出

2023年の全日本個人総合選手権、NHK杯、全日本種目別選手権が終わったが、MVPはなんといっても千葉健太選手である。 最強の世代と称される1996年生まれの選手で、白井健三、萱和磨、谷川航、前野風哉など日本を代表するトップ選手がこの世代に多く存在する。…

最後の知らせが無いまま選手が引退した

「もう少し頑張ります」という言葉に国体やジャパンオープンまで競技を続けるという意味はおそらく含まれていなくて、種目別選手権が風哉くんの最後の大会になるんだとツイートを見てなんとなく察した。ゆかにエントリーしたメンバーと風哉くんの持ち前の実…