前回に引き続き、全日本選手権の結果を受けて代表選考会の展望を予想する。
前回の記事はこちら。(以下、全日本選手権は全日本、選手の敬称略)
今回は種目特化枠編。
個人総合枠選手の各種目の得点より、点数を上乗せできる種目を持っている選手が選出されることから、その名のごとく団体戦に貢献するという意図で、以前までは「貢献度枠」という名称だったこの枠。
今回から選考ルールを若干変更し、「種目特化枠」へ名称変更。特定の種目で突出した点数を獲れる選手をより優遇するルールに変化している。
前回の記事と重複するが、日本体操協会が公表している代表選考ルールと、それを噛み砕いた当ブログの記事を一読していただければ幸い。
要約すると、個人総合枠は個人総合順位3位までの3人で、選考会対象の4試合(全日本2日間+NHK杯2日間)のうち、上位2得点の平均点を各種目の基準点とする。
残り2枠の種目特化枠は4試合のうち、上位3得点の平均点を持ち点とし、個人総合枠の各種目の基準点を上回る種目があれば、それを貢献点とし、その合計が高い組み合わせが代表選出となる。
なお、種目特化枠Aは最終個人総合順位10位以内から選出される。(種目特化枠Bの順位は問わない)
現状、選考会のうち半分しか終わっていないので正直不確定要素の方が多いが、全日本のリザルトしか頼りになるものはないので、それをベースに貢献点を計算した。
【2026.5.9追記】
日本体操協会公式サイトによると、全日本個人総合選手権決勝において採点ミスが発覚。
それにより、対象の選手の持ち点の修正と、順位入れ替えによるNHK杯の班編成が変更になることが発表された。(第80回全日本体操個人総合選手権における採点確認に伴う得点修正 | 日本体操協会 公式サイト)
全日本選手権の得点変更はなく、持ち点の修正とだけ明記されているが、変更後のリザルトのタイトルが「代表選考用修正結果」とあるので、種目特化枠計算の対象得点も修正後の得点が用いられると考えられる。
よって当記事も、代表選考用修正結果のリザルトを用いる。
まず個人総合枠の基準点。
橋本・岡は上位2位確定でいいと思うが、3位に誰が入ってくるか少々読みづらい。
個人的には前回の記事でも述べたように、現状3位の川上が入ってくる可能性が高いと思うので、とりあえず川上を個人総合3枠目とする。
今回の個人総合枠基準点は4試合中上位2得点なので、全日本の得点が採用されない可能性がある。NHK杯で得点が上回る可能性があり、彼らの実力的に大きく下回るというのはかなり考えにくいのと、全日本で大過失した得点が入っているのを考慮して、全日本2日間のうち高い方の得点を基準点として設定した。
その基準点がこちら。

選手左の数字は全日本選手権の順位
まずゆか。川上が細かい取りこぼしを重ねていて、点数を伸ばせていない。
次にあん馬。本来橋本が14点台前半~半ばの得点を出せるはずが、細かいミスが重なり13点台の得点になっている。Dスコアが0.7も低い岡より得点が伸ばせておらず予想外の状況だ。
しかも橋本は川上よりも得点が低いので、まさかのターゲットスコアになっている。
つり輪も橋本があまり点数を伸ばせていないのと、意外にも川上が橋本と変わらない点数が出ている。2選手とも苦手種目としているので、全体的に力不足感が否めない。
跳馬は岡がとうとうロペスを解禁するという一大決心。決定点はドリッグスのときとあまり変わっていない。
平行棒と鉄棒は3選手とも得意としているので、かなりの高得点が出ていて貢献点を稼ぐのは非常に難しい。
以上を踏まえて、ゆか、あん馬、つり輪、跳馬のポイントゲッターが望まれる。欲を言えばつり輪は2人ポイントゲッターが欲しいところだ。
そして次は、種目特化枠の持ち点だ。
種目特化枠は4試合中上位3得点ということで、全日本の2試合のうち高い方の得点は貢献点計算に採用されることが確定している。
確実に採用される得点を持ち点にしてもいいが、3得点/4得点ということで、おそらく個人総合枠選手より点数が均されやすいので、差しあたって全日本2試合の平均とした。
現状個人総合10位以内の選手を含めた、貢献点の高い組み合わせの上位3つがこちら。
続きを読む